ひだまりスケッチ #10::今回は本当に作画がまずかった件

まずい方向はいつかの月詠(いや、まあアレよりきついが)。
脚本:与口奈津江/演出:尾石達也/絵コンテ:椎名太志/作画監督:森尾秀樹*1古川英樹
もうネタばれとかどうでもいい感じで書くが、本当に時間がなかったんだなぁとしか云いようがない。
作画はSHAFT自前であったが、グロス出した方が良かったような、だってキノ*2。ネギだって終盤で盛り上げるためにアクションを入れないといけない時期だったろうし。自前だと時間がないのは分かってたのだろうからグロスも出せなかったんだろうけれどその辺りの事情はよく分からない(それ以前、脚本→絵コンテのいずれかが遅かったとか?)。
存在出来ている作画の『質』は感じ良い。だが動かなかったり一枚グラフィックでごまかしたり*3……『カットそのもの』が出来てないという雰囲気。作画の『質』を落とすまいという姿勢は評価出来るがやはり拙い。
DVDではカットが作られていることを期待する。買うから……ね。
# あと作画協力GAINAX噴いた。居たのか!


とある背景の件。本当にびっくりしたが、背景は作画の所為じゃないだろう。
これぐらいの背景がまさか遅れるはず無かろうし、背景班(竜美堂)へと渡るのが遅すぎたのが要因だと思うんだけど、違うかも、突っ込み希望。
何度も云う、背景は作画の責任じゃない。まあ実写演出を多用すると自称する尾石氏演出なのだから、酒井基氏(ディジタルエフェクトとかの人)に実写画像貼ってもらったらよかったのにとか思ったりした*4


何故時間が足りなくなったのか。先程『月詠』の名を出したが、あの時はスケジュールやばそうなのに『学園アリス』(伊藤良明氏キャラデザ)のグロスもやってたらしく、結構無謀な事をやってたらしいのだが、その頃より人がそれほど多いわけでもなく(多分)、グロス先もこの頃のアニメ放映数の多さで限られるだろう。しかしネギま!?やるしひだまりやるしキノ劇場版やるしで……。本当に可能だと思ってたのか、と。下の人間に無茶させすぎだ、と何度も云ってる訳だけど、ついにその皺寄せがひだまりに来てしまった、と。監督と、同様のスタッフが同時に2作品掛け持つのは前代未聞だった訳だけど(監督は知らないけど、制作で『何々班』って分けられるよね普通)、誰か知らないけれど(どういう順序で例えば監督だとか制作会社だとかが決まるか知らない、誰か教えてくれ…)、今回の、一連の作品(ネギま!?ひだまりスケッチキノの旅……はどうなるか分からないけど)がこういう事になった責任が有るのはそういう無理をさせた人間だと思う。私が考えてる通り(制作会社が決まりそのあと監督が決まるケース)*5だと社長(もしくは営業?的な人だけど、最終決定権は社長にあるだろう)。
……流石にもう懲りて欲しいと思う。誰なのかは確実には分からないけれど、その人へ。
ぱにぽに2期は未だに待ち続けているけれど、やるなら余裕を持ってやって欲しいと思う。2006秋〜2007春を『単なる過去』と呼ばせるようなものを作ってくれるぐらいでないと、流石にまずいと思うのである。


あと、この雑記の一番上に書いてる『一推しはひだまりスケッチ』は外さない。今までの話はとても好きだし、褒めたり貶したりするならDVDの完成品を見てからにしたい。
映像重視と云われる新房監督が今回の話を本意と思うはずは全く無いだろうし、スタッフだってこれを完成としたくないだろう。彼らの名誉挽回はDVDで観たいのだ。そして、それほどに私はこのアニメが気に入っていたのだ。
# でもネギま!?は買わない、お金が無いから……。話も良くないし。


以上ぐだぐだ書いたけど、今回の放映版がまずかったのは云うまでも無い。これでよしと出来るほど私が狂信者である訳ではない。
まぁ実際月詠の24話(これも色々まずかった回、流石に背景はしっかりしていた記憶があるが)の後の25話(奇しくも尾石演出回。TV最終回だけど)はとても良かったので、ジンクス的に次回を期待してみる。
タイトルがまーるキャベツてどうよという気はするが。そっちのジンクスはなしでー!なしでー!
手元に2巻が無いので1巻調べたがそのようなタイトルは見当たらなかった……。原作にあるんだよね?


どうやらそれなりに絵が出来ていたらしいが、それを差し込んだバージョンが放映されなかったという噂がある。
ソースはmixiの社員(らしき人物)の書き込みらしい。が、mixi見られないから真偽は確認不能
転載されてるのを読んだ所制作進行が悪い様に受け取れる……のだが。
これが本当なら、BS-iには本来バージョンが流れる可能性が高い。ただそれがどこまで出来ているのか。

*1:守岡英行氏の変名らしい。何かあったのだろか。アニメ雑誌の予定表にも既にこの名前で載っていたから今回の出来が悪いから変名したわけでもないが……。

*2:そういや、何でわざわざ前作のA.C.G.T.じゃなくてシャフトがやってるんだ?そこらへんで計算狂ってるって事は無いのか?これを請ける事になった経緯を是非知りたい。

*3:結構重要なカットが削れてている。ううむ……優先順位を決定できないくらいにまずいことになってたのか?

*4:いや、よく考えると酒井氏はひだまりには参加してなかったな。11話視聴中、OPテロップに思い切りデジタルエフェクトで書いてあったので訂正。EDテロップしか見てなかったんよ……。

*5:きららCaratで発表された順番。なかなか監督が発表されなかったことを考慮している。夏コミで出された動画でだって、キャラデザ・総作画監督伊藤良明ぐらいしか出てこなかったし。私だって最初新房監督が掛け持つ事になるとは予想してなかった。多分『REC』つながりで中村監督辺りと予想していた。しかし当時はキャラデザ守岡氏説とか出してたんか私ゃ。