ef - a tale of memories. #5 『outline』

outline……外形?物語の、外形。


脚本:高山カツヒコ/演出:飯村正之/絵コンテ:草川啓造/作画監督:伊藤良明、清水慶太・古川英樹


千尋、13時間以内なら記憶良いんだな(笑
蓮治宅で蓮治の手料理。それにしてもすみれさんは親に見えない、見た目年齢的に(笑
物語と関係ないけど、すみれさんは松来さんが良かった気がする。興奮したときの口ぶりとか。
新藤家の家系は料理が苦手なのか。って何じゃそりゃ(笑
くぜさんと火村さんは知り合いなのか。


千尋は、自らを『鎖につながれた羊』に例えているのだろう。13時間で消滅する記憶という鎖に繋がれて、その範囲でしか動くことが出来なくて、そのうち『飢えて』『死んでしまう』……。
そして小説。以前、一人で書こうとするも、4年間で31回の挑戦でも巧くいかなかった。記憶の制限がそれを阻害する。蓮治の存在は、その障害を克服し、彼女の小説を完成させるか。その小説は、彼女に何をもたらすだろうか。今のところ垣間見えるその内容は、ハッピーエンドにはならなさそうだが……。
蓮治の存在が、物語の結末に何かしら影響しそうな気もしなくも無い、が、物語の外形は既に、残っている長期記憶にあるのだろうか。


鎖の長さは12歳。手を伸ばせる範囲は13時間。それが千尋の全て。
だが、きっと蓮治の存在が、それを拡張してくれるだろうに違いない。


そして……景。景の、紘から一歩引いた位置。それは過去の千尋の事故と関係があった。絵描きの紘と、物語を考えるのが好きな千尋の取り合わせで漫画を描こうという話になり、親密になった。景は紘との距離が離れるのを感じ、嫉妬したのであろう、抜け駆けして海へ行く。書置きを見た千尋も海へ向かうが――その時事故にあった。それが、紘と付き合う事、いや、男性に積極的になる事に対する後ろめたさになったのであろう。
――そして、それを解きほぐすのが、自らが積極的である京介という事か?


その景に対するみやこの態度は酷く冷たい。が、みやこの云うことは、紘を近い視点で見ることで発せられているのだろう。景はあくまで紘の学業を何とかしなければと云うが……。それは紘をみやこが巻き込んでいると思っているが、果たしてそうだったろうか?その考えには、紘自体の見解は含まれて居ないのだ。
みやこが『素直になるところを間違えている』といったのは、(千尋の事故という過去のしがらみからくる)景の自らへの縛りを、見透かしているのだろうか。


京介の映像への興味は、俳優であった親からのものだった。前回出てきたあの女性は、母親だったのか。そして、その『撮りたい絵』を、景に見出す。その京介は、ついに紘伝いで、景に「付き合ってくれないか」と告げる。思ったより正攻法だな。しかし、それを直ぐに受け入れるとは思えない。景には紘が居る。居ると思っている。その状態で、直ぐ、会って直ぐの人間を受け入れるとは思えないが、この話はどう動いていくのだろうか。まぁ、結果的には京介と付き合う事になるのだろうが。


今回の映像はそこまで突飛な物ではなかった。まぁ、話的には大きな動きがあったわけじゃないし、これで良いだろう。ああいった大きな演出は、大きな動きとともに欲しいところ。


エンディングの映像が微妙に変わっている気がする。