ef - a tale of memories. #7 『I...』

みやこ……。
# 今回は再び録画状況が酷かったので某所にて確認。スケブはちゃんと録れてるんだけどなぁ……T-CATなにやってんだ。ってこれケイト回じゃないか!録ってないな弟め!efには関係ない話だが。
# ……配信を待つのが最良なんだろうけど……まだ5話だった。遅くないか。


脚本:高山カツヒコ/演出・絵コンテ:大沼心/作画監督:潮月一也・玉木慎吾
千尋。小説の少女を「可愛い」と云われ、書き直す。確かになんか可愛かったなぁ。しかし、千尋はその少女に、『普通の人間とずれていること、冗談の様な出来事にまじめに取り組んでいる事による不安や違和感』*1を感じさせないといけないという。


しかし、途中で出てきた「   」(ぎまん(とは……。
その後千尋と蓮治との会話に入るノイズは何だったのか。


「   」


そして。千尋は「キスしてもいいですよ」と云う。が。そこで、蓮治……は。
何故嬉しそうじゃないんだ。何故照れないんだ。何故表情を変えないんだ。何故僕の事を好きだといわないんだ。どうして―――。
『ソレハカミサマガイジッテルカラデスヨ』
千尋の……まるで外部から千尋に『考え』が与えられているかのような。彼女の、『ズレ』。「そういうことじゃ……ないんだ」。つい口に出してしまった言葉は……。
蓮治の願いも虚しく、それは日記に書かれてしまうだろう。『覚えて』しまうだろう。
果たして、蓮治と千尋の行方は……。火村さんの忠告を聞かず、『深入り』してしまったから、悲劇は起きてしまうのだろうか。


みやこ。
みやこは『見つけた』。必要とは思っていなかったもの。手に入らないと思っていた。諦めていた。でも、やっと出会えた。それは、みやこの居場所――紘。
途中ではいる三人は、みやこの過去。母、父、みやこ。
離れる心。壊れる母。そして、みやこの世界から、色が消えた。そして、みやこ自身も……。
何もない世界。
そして、そこに現れた紘。
彼女は、そのトラウマがあったから、漸く見つけた『色』を、必死に守ろうとしたのか。


しかし―――――――――。
それは、あのデートの時。今回は前回の話の、みやこ側。


来ない紘。送られる留守番メッセージ。送られる留守番メッセージ。送られる留守番メッセージ。


フラッシュバックする、景の言葉。『あなたの存在を、消してみせる』。
『消去シマスカ』
母の心から消えた、みやこ。自身の心からも消えた、みやこ。そして一度は見つけた色。だが、また、消えてしまう――。


送られる留守番メッセージ。送られる留守番メッセージ。送られる留守番メッセージ。
送られる留守番メッセージ。送られる留守番メッセージ。送られる留守番メッセージ。
送られる留守番メッセージ。送られる留守番メッセージ。送られる留守番メッセージ。
そしてその言葉、その文章、その文字列。白地に羅列されるそれらは、そして台詞は……だんだんと追い詰められていく。羅列されたそれらは、白地を埋め尽くしていく。そして、私の心にも……。
思わず、少し、涙が出た。あまりにも、かわいそうだ。今までのみやこへの嫌悪感は、一変してしまった。紘が携帯を忘れてしまった事が、このようなことになってしまうとは。
再び、一人になってしまうのか。また、色は消されてしまうのか。みやこへの救いは、もう、ないのか……?それじゃあんまりだ!たぶん、きっと、大丈夫だと、信じたい。
きっと。
このシーンは、演出もそうだが、声優さんの演技がとても良かった様に思った。


エンディングは、みやこの曲に新しい映像が付いたもの。上坪氏演出によるもので3つ統一された感じだが、その中では一番力入ってる感じだった。サビから歌詞――内容に沿ったものだ――にシンクロする映像は、みやこの孤独をさらに印象付ける。


Cパート。アレから、紘宅に帰った二人。景は、紘の携帯を見つけ……『消去』。みやこの思いは、もう紘へは伝わらないのか。
そして次回『clear colour』。透明な、色……。それとも、『色を、消去』――。


今回は、原画6人だが、作画監督月氏、阿部厳一郎氏といった結構な面子、そして監督大沼氏の演出・絵コンテによる、急展開する話にあわせたような結構力の入ったものだった。
個人的にこれまでで一番良かった。次回も楽しみだ。


# 結局『空鍋』的なことを期待されてたんですかね、高山さん(笑


参考: これはスゴイ!『ef-a tale of memories.』第7話が大変な領域に足を踏み入れて来た
skripka氏による評。

*1:全然関係ないけど、絶望放送に出演した小林ゆうさんを思い出した(笑。冗談を冗談としなかったりとか。