ef - a tale of memories. #8 『clear colour』

『Clear』……。


脚本:高山カツヒコ/演出:高島大輔/絵コンテ:草川啓造/作画監督:田畑昭・沼津雅人、
制作協力:トランス・アーツ


紘宅へやってきたみやこにバスタオル姿で会う景……。勘違いしても仕方ない状況。そして翌日。知ってか知らずか、景との時間をすごす紘、屋上に行かなかったことが、みやこをさらに追い詰める。みやこが携帯電話を噴水に投げ捨てたことが、皮肉にも紘とみやこの距離を更に広げてしまうのだった。
景は景で紘と遊びに行く約束をしたその直ぐ後に紘に仕事が入り、それが元で言い争いに。「おにいちゃんの馬鹿!」そして去っていった紘が乗っていた自転車(景も乗っていた)に、その前(電話がかかってくる辺り)に偶然会っていた京介が乗り、京介フラグ立ったか!?京介は京介で「あいつは俺たちのずっと先を進んでる、だから俺たちよりもずっと苦しんでるんだろうな」と紘をフォローしてたが。同じクリエイター同士、共感する部分あるんだろうなー。その後、家にて京介が撮った(DVDを渡していたのか)映像を見て(しかも自発的に)、まんざらでもない様子。あれだけ色々云ってたのに!


Cパートで公衆電話から電話をかけたみやこ。次回、みやこはどうアプローチするのだろう。


千尋。あの砂浜でのことは結構気になっていたらしく、『思い返し』を強めることによって蓮治の記憶をとどめておこうとする。日記にかけるのは概略だけ。楽しかった思い出などは思い返さなければ消えてしまう。しかし、それは自らの睡眠時間を削り、思い返しの感覚を狭めることによって実現する。それはつまり、千尋自身に無理を強いることになる。真夜中に千尋が『思い返し』をしているのを見た火村がそれを止めようとするのも無理は無い。……その後の結末を見れば、それがどれほど重要だったのかがわかる。だが、千尋はやめようとしない。止めるために手帳を取り上げた際、「それには……それには私の蓮治君が居るんです!」と千尋が叫んだ時にほおを叩いてしまった火村の表情は……。
蓮治と会った千尋。出会った時の思い出を訊く千尋。そして再びあの砂浜。「手を……つないでも良いですか?」と伸ばした手は、蓮治の手に届かず……。


その後に出てきた、小説の中身と思われるもの。少女の、絵の中の男性との結婚の顛末。


千尋があの時動けていたのは、気を張り詰めていたから。蓮治と手をつなごうとしたとき、気が緩んでしまって、気を失ったのだ。
そして彼女は『13時間』を超えてしまった。『12歳』から先の記憶を全て失い、『リセット』されてしまった彼女は、蓮治を認識できず、『今の』自分さえ認識できなかった。ただ、火村は認識できたようだが。彼女は、13時間から手を伸ばそうとして、再び最初の地点に戻されてしまった。ここからまた、積み直さなければならない。蓮治との思い出も何もかも、失ってしまったのだ。
ここから、どうやりなおしていくのだろうか。まぁ、手帳を読み直す作業になるのだろうが……。


……この悲劇的な最後をぶっとばすかのような、へっきーの次回予告背景絵。あのインド人何なんだよ!(笑
だいなしだー!


今回のEDである千尋ED『空の夢』結構好きなのだが、発売は12月21日だとか。発売まで長いな……。