ef - a tale of memories. #12 『love』

終わり。随分時間が経ってるがな。


脚本:高山カツヒコ/演出:大沼心/絵コンテ:草川啓造・大沼心/作画監督:潮月一也・古川英樹・西川美弥子、杉山延寛


オープニング、みんな救われたのか……。曲も日本語バージョンに入れ替えて、最終輪を守り立てるべく変更されたそれは、結構ジーンときた。サビに入った後の映像が変更されている部分、特に
鎖から解き放たれる場面がとてもたまらない。


千尋の記憶を再編成すべく、町中を駆けずり回る蓮治だったが――。


そうか!そういう事か!それは思い当たらなかった。千尋が蓮治を思い続けていれば、13時間以内に思い返していたならば、千尋が蓮治の事を忘れることは無いんだ!
あの場面で思わず涙が出た。その前に蓮治が駅に訪れたとき、知らない人間であるかのように装ったのは蓮治を忘れようとしていたからだったろう。それからも、ずっと忘れられずにいたのだ。蓮治が町中を駆けずり回るきっかけになった、切り取られた最後のページに記されていた、蓮治への想い。それは、忘れられるようなものではなかったということか。
ともあれ、それをずっと思い返してるとまた全消えの憂き目に遭うだろうから、またメモっておく必要があるな。


序盤、火村さんが失意の蓮治と話したとき、『忘れられない想いの重みを背負って生きる』ことについて「お前にそうしろとは云わないがな」と云ったが、『も』って事はやはり雨宮さん関係の事だろうか。


そして、『coda. dream』。最初に出てきた火村さんは、最初に音羽に訪れたときのか?年齢が若い気がしたが。
dream』ということで、これでタイトルの頭文字で『euphoric field』となった訳である。『あのね』の懸念が消えたのは兎も角、DVDのおまけ話も望めなくなったわけだな(笑
codaではその後しばらくのみんなの幸せな生活が描かれたわけだが、最後辺りの会話、6人の夢だとかについての話がなされた訳だが、アレはつながってるように聞こえるだけ?それぞれ3組の間で話がつながってるように見えるんだけど。場所は?まぁまとめてきなものだから良いのかもしれないが。
そして紙飛行機が飛んで、まるで原作のムービーの入りの様な感じで『悠久の翼』アレンジバージョンイントロ。これは意識してやってるね(笑
エンディングテロップの後、火村と雨宮がようやく出会うが、これはゲームへの引継ぎ的なものだろうか。その前の、テロップは流れ終わってるが曲がまだ終わってないところ、紙飛行機を受け取った女の子は、やっぱり雨宮さんだろうか?さらに若い感じがして可愛かったんだけど(笑


ということで、ようやく『ef』を観終わったが、背景美術が綺麗で、絵の崩れも少なく(少なくともそれを意識することは無かった)、心象描写を大きく演出に反映させる監督の云う所の『映像言語』、結構楽しめました。話も、特に変わった話ではなかった景の話はそれなりだったが、千尋の話がとてもよかった。やっぱり、原作ゲームも後編のほうが面白いのではないだろうか。とあるインタビューで監督だかが『これはやらせて欲しい』とアニメに含めただけはある。あと、高山さんも「千尋俺の嫁」とか云ってたな、ラジオで(笑。
良いアニメでした。次は……『俗・さよなら絶望先生』だな。えらく毛色が変わるな(笑


# 原画に阿部厳一朗氏がクレジットされてたが、蓮治が走って紙飛行機を取ろうとするときのジャンプの踏み込みアップの砂埃がいかにもって感じがした(笑
# 違うかもしれないけどね。