ef - a tale of memories. #3 『paradox』

脚本:高山カツヒコ/演出:松澤健一/絵コンテ:上坪亮樹/作画監督:田畑昭、
制作協力:トランス・アーツ


オープニングが漸く。最後にあのタイトルロゴはちゃんと入れるのか。前話のエンディングで出てきたロゴに変わったのかと思った。


記憶が消滅するゆえの千尋の絶望。この絶望から如何に開放していくかが、蓮治の話になっていくのだろうか。千尋の『冗談』。誰にも迷惑をかけずに『消えて』往けたなら……。しかし彼女は『他人の記憶から消えてしまう』のを怖れる。もしかしたら、彼女の小説を書く(4話の内容だが)という事は、他人の記憶に彼女の存在を『定着』させられるのなら、という事なのかもしれない(まぁ、それをするには、それに足る内容で無いと駄目だろうけどね、売れない(拡散しない)と広まらないし)。
その蓮治の知り合い、久世*1。蓮治と会うのが久しぶりだという彼は、このストーリーにどう関わってくるのか。


そして、『約束』をすっぽかしてしまう蓮治。千尋は「また、明日」という言葉を頼りにずっと彼を待っていた。雨が降りしきっているにもかかわらず。しかし、千尋には連絡手段ぐらいは必要なんじゃないだろうか。蓮治も連絡することを考えなかったんだろうか。それとも雨降りだから来ないだろうと思っていたのか。しかし千尋は来た。彼を待っていた。蓮治は千尋の中で大きな存在になっていたのだろう。
そして4話の展開へ……。


Bパート。
幼馴染という距離で留まっている景と、積極的に迫ってくるみやこ。景はその距離に甘んじてたのではないかと思ったりした。みやこは『自分が楽しいということをやる』という信条だから、紘と会う事が楽しいと感じているからこそ、ああやって積極的にくるのだろう。そして、紘はある程度の接近は拒まない。
だが、景はその距離から離れているにもかかわらず、紘と繋がり続けていると考えている。その感覚の違いは、みずきから、紘がみやこと会っている事を教えられた事から、勘違いへと移行し、やがては擦れ違いへと変わっていく。そしてクリスマスの件(1話)が口に出たとき……。


京介。自分の作品が『癖が強すぎる』と部内でも煙たがられる。『シネフェス』に受賞するためには彼の様な『特別賞』モノでは駄目だと。彼の造りたいものを理解されない。そういった中で、ファインダーをのぞいても楽しさを感じられなくなってきて、やりたいことも見えない。部長とも別れ、部とも別れる。『震災跡地』という『過去の残骸』、象徴的な場所で、さまざまなものと別れた後、雨宮に『やりたいこと』を問われ、答える。『俺が撮りたいのは――夢。』そのシーンに映った女性は一体誰だろうか。彼女が、京介が映像を撮るようになったきっかけなのだろうか。


実は先週の水曜辺りにエンコードしたあとちょっと観ていたけどあまり記憶に無かったのだが、結構話が動いてたんだな。

*1:全然関係ないけど、クゼっていうとどうしても某2ndGIGの彼が出てくる(笑