俗・さよなら絶望先生 #7 『百万回言われた猫』『赤頭巾ちゃん、寝る 気をつけて』『津軽通信教育』

今回も色々と凄いな。
# #5、#6は時間とかの都合で書けませんでした。申し訳ない。面白かったのに。


構成:東富耶子、
Aパート 演出・絵コンテ:板村智幸/作画監督:田中穣、
Bパート 演出・絵コンテ・作画監督、OPディレクター:錦織敦史/制作協力:ガイナックス
Cパート 演出:高橋正典*1/絵コンテ・作画監督:サムシング吉松


アバンタイトル、普通に始まった……と思いきや、生徒達がデフォルメされている!
……原作を読んでいる人間ならすぐ「あれが来るのか!?」と感じただろうが、未読者からしてみれば「一体何があったんだ?」「Aパートが実験パートか!?」「あ、あれ?ちゃんとチャンネルは合ってるはずなんだが……?」という感覚に襲われたかもしれない。
そしてそのままオープニングに雪崩れ込む。ディレクター錦織氏もはっちゃけた!実際あの『アヌメージョ』での絵でも「可愛いなぁ」って思ってて、『俗』でも「まかり間違ってこれが動いたりしないかなぁ」と思ってたが、ここで実現。だめだ、こりゃ堪らん!原画には第3話Bパートの井上喜久子17歳でも萌えさせていただいた山口智氏(あのパートを担当してる、らしい)とか、雨宮哲氏 も参加*2。というかもう、『ガイナックス×シャフト』*3でこれで1クールやりませんか?(こら。OVAシリーズ……いや、1話DVDのおまけにつける程度でも良いから!
しかも、(まぁこんなOPやるのだから当然かもしれないけど)専用の曲まで!作詞うらん氏/作編曲大久保薫氏というと、最近では『みなみけ』OPだな。
# というか、自分自身が『小麦ちゃん』の様なものを、(原作ネタの展開形とはいえ)やることになろうとは、まさか『ソウルテイカー』の頃の新房さんは思わなかったろう。


だがしかし、一先ずここまで。

百万回言われた猫

Aパートは普通。いつもの話。原作どおりに、普通のテンション。だが、最後に『笑っていいとも!』パロがあって、笑った。汚い言葉で罵ってもらいたい人*4多すぎだ!(笑


あと、黒板ネタ『New谷良子って… 100万回言われてます。もう あきましたっ!! ばーかばーか。』知ってたんですか新谷さん……。


あと、佐野恵一氏が原画で参加。

赤頭巾ちゃん、寝る。気をつけて。

絶望ちゃんねる!


巻末の小ネタを集めたという風な話。そう、つまりアバン〜OPでやったアレはここにあるのだ。

絶望音頭

……映像化してくれたのはいいけど、『鬱』って伏字にしないといけないんだろうか。しかも、『俗絶望先生』は伏字の『○』をそのまま『まる』って読んでるから違和感が。まぁそもそも『○』を『まる』って読むのには今までにも違和感を感じ続けていたんだけど。

イヤボン戦士リリキュア

そして漸くリリキュアの続きが!……とっとと終わっちゃうけど。かふか(PN)、印組むの速い!そして技の作画が良い感じ。

イトシキ食品3分間くらいクッキング

切り替わるときの「絶望ちゃんねる!」という声が猫神さまだ!


これは原作にはなかったかな。木村楓さんとその他(!)による、『キユーピー3分クッキング』のパロ。出だしが色々危なかったり(ターンテーブルに乗っかってるのが自殺グッズだったり)、やたら料理が季節外れ(正月料理)だったりしたけど、大体真っ当に黒煮豆を作っている。途中で「さびた鉄釘を入れる」なんてくだりがあって「んん!?」と思ったけど、どうやら真っ当なテクニックだったらしい。だが、このアニメですんなりいくはずもなく、楓さんの人格が、『その他』の「正月に実家に食べに帰るのが楽しみで……」という発言に反応して切り替わってしまい、見るも無残な料理に……。しかも、ちゃんと煮豆を作ってるときも、元ネタで既に工程を終えたものが準備されてることのパロディだけど、鍋をそのまま準備されていた鍋で押し出してコンロに乗せ、当然元の鍋は落っこちるのだけど、そのつどそのつどに『先ほどの鍋は番組終了後にスタッフがおいしくいただきました』というテロップが出てきたりして、大いに笑ってしまった。
それにしても、煮豆の完成品とその工程が時折実写で出てくるのだけど、ちゃんと作ったのか。エンディングテロップで作った人の名前が「料理担当」って感じで出てたら面白かったんだけどなぁ(こら。

絶望先生えかきうた

だめー!スプーだめー!!
それにしても破滅的な絵だなぁ(笑。しかも終わったと思ったらブラックアウトしつつ線が赤くなりながらズームインしてきて、しかもそれから血が滴り落ちてきたり、恐怖を煽る音声出したり、やりすぎだ(笑。

イヤボン戦士リリキュア (続き)

最初の場面、瞑っていたまぶたが開くというカットなのに「中に誰もいませんよ」だと思ってすみません!
これは良い最終回ですね、と思ったら次回予告あるのかよ!ちりが大変なことになるのか……絶対見なくては!って、もう無いんだけどね。
ちりちゃんはもとより、先生も可愛いと思ってしまった。なんという萌えアニメだ。ああ、本当、やってくれないかなぁ……。

津軽通信教育

始まったとたん、影絵アニメに!可符香曰く「今回はいろーんなアニメの手法を取り入れてみましたー!」なんとまぁ。本当にいろんな技法のオンパレード。影絵、シネカリグラフ、パステル調、切り絵、写真(1枚絵・鉄道写真、撮影:わたなべひろし氏)、クレイアニメストップモーション、実写(コラージュ?)。そしてサイケデリックでアーティスティック(?)で変てこなアニメに、最後にはパラパラアニメ!なんという労力!
これらの技法で色々作ったのは(クレイアニメは当然それを作らないといけないし、実写関係は鉄道写真撮影者と写真協力(写った人か)とかテロップで出てるけど)誰なんだろう。シャフトの人が一生懸命頑張ったんだろうか。それとも演出の高橋氏が?一人でやると時間がかかりそうだけど。原画はサムシング吉松氏だけど。絵関係はみんな吉松さんかな?
吉松氏のコラムによると、クレイアニメは吉松氏とタカハシクンこと高橋氏が作ったらしい。Cパートの作業はこの二人とアニメ様(賞状の文面とか)、あと撮影の北岡氏と色指定の村田氏辺りが作ってると見てよいと思う。


技法のオンパレードとあまり関係ないけど、最初のクレイアニメのシーンの後に出てくる『ケヰコ&マナヴ』の裏表紙、PANとかFIXとか書いてあって、実はこの写真シャフトの撮影部門だろうかマッドハウスの社内風景らしい。『死格試験会場』の場面の人らは写真協力で出てた人らかな。


とりあえずこのパートで頑張った人お疲れさまと云いたい。個人的にこのパートもとても面白かった。賛否両論出そうな感じだけど。


それにしても、この様なCパートでありながら1度も表現に強く巻き込まれることの無かった可符香はやっぱり凄いな……(あ、でも最後のパラパラアニメがあったな、あとは鉛筆からにゅるって出てくる感じで出現したところか)。

最後に

今回もやはり楽しかった。萌えは確かにリリキュアが一番よかったが、純粋な楽しさから云うとCパートかな。でもやっぱりリリキュアはもっと観たい!


エンドカード湖川友謙氏。本当はここで「まさかこの人が来るなんて!」と驚くべきなんだろうけど、本作の第5話Bパートの作画監督・絵コンテ・一人原画をやってたけどそれがちょっといまいちだったので、ちょっとなぁって感じである。それ前作でも2回ほど作画監督でクレジットされてたりするし。しかし、絵は過去作(イデオンダンバインって聞いたが)のキャラを描いてて、その世代の人にはたまらないのかもしれない。

*1:ロミジュリの助監督・演出など。……このコラムにも出てくる『タカハシクン』。

*2:本編には居ないけどね

*3:「ガイナだけで十分」と云われれば……まぁ……そうかもしれないが。力量的に。

*4:きっと「智恵先生みたいな人に罵ってもらいたい」、だろうけど